バイク便ライダーになるには

好きなことを仕事にすることほど幸せな事はありません。バイクが好きでバイク便ライダーに憧れたことがある方も多いのではないでしょうか。都会を颯爽とバイクで走り、お客様の元へ大事な荷物をお届けするバイク便の仕事には、やりがいも多いと思います。ですが、バイク便は重要な書類を急いで配達しなければならず、大きな責任を伴うばかりか事故に合わない技術力やプレッシャーも大きいのです。そんなバイク便ライダーになるにはどういった資格が必要なのでしょうか。

バイク便ライダーの条件

バイクが好きな人なら一度はバイク便ライダーになることを考えたことがあると思います。好きなバイクに乗ることを仕事にするというのはとても魅力的ですね。バイク便ライダーになる条件は、企業によっても違いますが、多くのバイク便業者が「18歳以上で、二輪免許取得後1年以上経過していること」が基本的な条件となっています。当たり前ですが18歳以上でも高校生は対象外です。意外なことに、免許は原付免許でもOKというところが多いです。バイク便ライダーは一日中バイクに乗らなければなりません。雨の日も風の日も、炎天下でも雪が積もっていても、迅速に正確に荷物を届ける必要があるため、体力に自信があることも大切な条件となっています。ですが、女性のバイク便ライダーもいるのであまり心配はいりません。健康でやる気さえあれば体力がなくてもなんとかなるとは思います。運転技術に関しては、とくに実技試験などは行われないようです。ですが、事故に遭ったり荷物を破損したりといった事は絶対にあってはならないことなので、運転技術に自信がない方はやめておいた方がいいでしょう。

使うバイクは?

バイク便ライダーの要とも言うべきバイクですが、自前の物を使う場合と、会社から支給されるものを使う場合があるようです。自分のバイクに乗って配達する場合は業務委託という形で給料は歩合制となることが多く、会社のバイクを借りて配達する場合はアルバイトまたは社員契約をして、給料は固定給となることが多いです。企業によっても違いますが、どちらにもメリットデメリットがあるため、よく考えて決めましょう。

バイク便ライダーの給料

バイク便会社の給与体系は、多くの会社で固定給と歩合制を採っています。どちらか一つに統一されている場合もあれば、両方の給与体系を採っている場合もあります。では固定給と歩合制だとどちらがより良いのでしょうか。まず、歩合制の場合ですが、働けば働いた分だけお金が入るので、忙しいときは沢山給料が貰えます。しかしその反面、仕事がないと1円ももらえないというリスクも伴っています。先述したように、業務委託という形で採用された場合に歩合制となることが多いのですが、その場合は保険なども自分で加入しなければならないことが多いです。また、ガソリン代などの諸経費も自己負担ということになります。近年はバイク便への需要が落ち着きつつあり、またガソリン代も値上がりしているため、歩合制で働くメリットが薄れてきているように感じます。固定給の場合は、社員契約した際に採用されることが多いです。仕事の多い少ないに関わらず、毎月一定の給料が振り込まれます。保険やガソリン代も会社負担の事がほとんどなので、安定して働けるというメリットがあります。しかし、繁忙期にどれだけ頑張っても給料は同じなので、モチベーションを保つのが大変です。

バイク便ライダーにとって必要不可欠な事

道を覚える

どんな仕事でも同じですが、効率よく働くことが出来れば周りの評価も上がり、給料もそれに見合ったものになります。バイク便ライダーの場合、どの点で仕事を評価されるかというと、どれだけの距離を走ったか、という点が重視されます。距離を稼ぐために手っ取り早いのはスピードを上げることですが、お客様の荷物を配達するのにスピード違反をしたなんてもっての外です。法定速度を守って他の人よりも多く走るには効率よく配達することが大切です。配達の無駄を省き、距離を稼ぐことでオペレーターの信頼を得て、注文量も増やしていくことが出来ます。具体的にどうすれば効率が上がるのでしょうか。その方法は、ずばり「道を覚えること」です。裏道や抜け道を駆使して目的地までの最短距離を行くことで、ハイスピードで飛ばすよりも早く、そして安全に荷物を届けることが出来るのです。例えば、渋滞中でもバイクはすり抜けが出来るため、それほど影響がないように思われますが、やはりすり抜けるときにはスピードは落ちてしまうため、混雑している道を通るのは効率がいい事とは言えません。こんなときに裏道を知っているライダーは有利ですよね。いつもは混んでいない道でも事故があったり工事中だったりして、思わぬところで混雑があることも少なくありません。そういう時でも慌てずに別のルートを考えられるライダーは配達も早いです。ですが、簡単に道を覚えると言っても一日や二日で出来ることではありません。バイク便は大都市の端から端までを網羅するわけですから、一度も通ったことがない道だって多くあるはずです。道を覚えるには日々努力しなければいけませんし、経験を積まなければそこはカバーできないと思います。先輩ライダーに道の覚え方を聞いたり、裏道を教えて貰ったりして早く覚える工夫をしましょう。

長く続ける

今、運送業界で問題になっているのは、若いライダーや運転手の離職率の高さです。固定給のためにモチベーションが保てなかったり、歩合制で仕事をこなせず生活が出来なくなったりして辞めていく人が多いのです。バブルのころには定着率を上げようと、勤続年数が長い社員に対して海外旅行やボーナスを出すなどした会社もあったようです。しかし、近年は不景気でバイク便の需要も下がってきているため、そのようなキャンペーンも行われていません。ですから、今バイク便業界が新人に求めているのは「忍耐力」があることなのです。長く続ければ続けるほど、道にも詳しくなりますし、オペレーターの信頼も得られます。また、配送を依頼する側としては同じライダーだと安心して任せられるという心理もあります。常連のお客様が付き、そのお客様が定期契約してくれたら、会社の利益にもなりますし、モチベーションも上がりますよね。バイク便はただ荷物を届けるだけでなく、人と人をつなぐ仕事でもあります。お客様やオペレーターの信頼を得ることで、仕事が増え、給料も上がるというわけです。どんな仕事でもそうですが、長く続けるに越したことはありません。

自転車便とバイク便、どっちが速い?

自転車便とバイク便の速さについては、しばしば業界内でも話題に上がるテーマです。SMAPの草彅剛主演の映画「メッセンジャー」でも、バイク便と自転車便の対決が描かれていました。結論から言えば、長距離ならバイク便の勝ち、近距離ならば自転車便が有利と言われています。バイク便の場合、ライダーの運転技術や交通状況によって大きな影響が出るため、近距離のときには交通状況に影響を受けにくい自転車の方が速いのです。もちろん自転車は人力であり、バイクのスピードには敵いませんから、長距離になればバイクが圧倒的に速いです。このように距離によって大きく差が開くものなので、一概にどちらがいいとは言い切れないのが現状です。しかし目的地まで5㎞程度であれば、バイク便でも自転車便でもあまり変わらない時間で届けられると思うので、より安い自転車便を使うのも選択肢に入れてみてください。ちなみに「メッセンジャー」の中でバイク便と自転車便がお互いライバル視しているというような描写がありましたが、あれはあくまでも演出であり、実際にはライバル視していたり競い合ったりということはありません。