マイケル・シャノン

映画「プレミアム・ラッシュ」では、主人公のワイリーを執拗に追い掛け回すギャンブル狂の警官・マンデーが、物語にスパイスを与える重要な役割をはたしていました。そのマンデーを演じたのがマイケル・シャノンです。分かりやすい悪役顔で、観ている人に強い印象を与える彼の演技は高く評価されており、近年は「レボリューショナリー・リード 燃え尽きるまで」や「マン・オブ・スティール」など、様々な話題作に出演しています。

プロフィール

マイケル・シャノンはアメリカ合衆国出身の俳優です。1974年8月7日、ケンタッキー州レキシントンで生まれました。祖父のレイモンド・コーベット・シャノンは著名な昆虫学者です。幼いころに両親が離婚したため、ケンタッキー州とシカゴを行き来する生活を送っていました。俳優としての経歴は、ハードロックバンドのEvery Mother's Nightmareの一曲のプロモーションビデオでデビューしたことから始まります。デビュー後はシカゴで舞台に建つようになりました。シカゴをベースにA Red Orchid Theatreを立ち上げたり、ステッペンウルフ・シアター・カンパニーなどにも参加しました。1993年に出演したビル・マーレイ主演の「恋はデジャ・ブ」で映画デビューを果たしてから、キアヌ・リーヴス主演の「チェーン・リアクション」やトム・クルーズ主演の「バニラ・スカイ」などの話題作へ出演しキャリアを重ねていきます。2008年に出演したレオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット主演の映画「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」の演技は高く評価され、アカデミー助演男優賞にノミネートされました。これをきっかけに続々とメインどころの役柄を演じることが増えてきており、2011年には主演でジェシカ・チャステインと夫婦役を演じた「テイク・シェルター」において、夢と現実の交錯に悩まされる寡黙な主人公を好演しました。この演技も評価を受け、インディペンデント・スピリット賞にもノミネートされました。近年では悪役を演じることも多く、2013年製作のスーパーマンのリメイク作品「マン・オブ・スティール」では悪役ゾッド将軍を演じました。テレビでは2010年にマーティン・スコセッシ監督がHBO製作の禁酒法時代ドラマ「ボードウォーク・エンパイア」では、国税庁の捜査官であるネルソン・ヴァン・オルデンを演じています。また、舞台においても活動しており、2008年にはオフ・ブロードウェイの舞台に立ったほか、フィリップ・シーモア・ホフマン演出の舞台にも立っています。ロンドンの舞台で演じたこともあるそうです。また、ミュージシャンとしても活動しており、2002年に「Corporal」というバンドを結成しています。同バンドでシャノンはシンガーの他、作詞・作曲も手がけており、2010年にはアルバムもリリースされました。私生活では女優のケイト・アーリントンと結婚しており、2008年に長女が誕生しています。

主な出演作品

  • 1993年「恋はデジャ・ブ」・・・フレッド役
  • 1996年「チェーン・リアクション」
  • 2000年「セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ」・・・ペティ役
  • 2000年「タイガーランド」・・・フィルモア役
  • 2001年「バニラ・スカイ」・・・アーロン役
  • 2001年「パール・ハーバー」・・・グーズ役
  • 2002年「8 Mile」・・・グレッグ役
  • 2002年「ハイ・クライムズ」・・・トロイ・アボット役
  • 2003年「バッドボーイズ2バッド」・・・フロイド役
  • 2003年「カンガルー・ジャック」・・・フランキー役
  • 2004年「えじき」・・・クライド役
  • 2004年「クリミナル」・・・ジーン役
  • 2006年「ワールド・トレード・センター」・・・デイヴ・カーンズ役
  • 2006年「プリズン・フリーク」・・・リナード役
  • 2007年「BUG/バグ」・・・ピーター・エヴァンス役
  • 2007年「ラッキー・ユー」・・・レイ・ズンブ役
  • 2007年「その土曜日、7時58分」・・・デックス役
  • 2008年「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」・・・ジョン・ギヴィングス役
  • 2009年「バッド・ルーテナント」・・・マント役
  • 2009年「狂気の行方」・・・ブラッド役
  • 2010年「ランナウェイズ」・・・キム・フォーリー役
  • 2010年「ジョナ・ヘックス」・・・クロス・ウィリアムズ役
  • 2010年「ロシアン・ルーレット」・・・ヘンリー役
  • 2010年「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」・・・ネルソン・ヴァン・オルデン
  • 2011年「マシンガン・プリーチャー」・・・ドニー役
  • 2011年「テイク・シェルター」・・・カーティス役
  • 2012年「プレミアム・ラッシュ」・・・ボビー・マンデー役
  • 2012年「THE ICEMAN 氷の処刑人」・・・リチャード・ククリンスキー役
  • 2012年「MUD―マッド―」・・・ガレン役
  • 2013年「マン・オブ・スティール」・・ゾッド将軍役

実力派強面俳優

私はマイケル・シャノンという俳優をつい最近、「マン・オブ・スティール」のゾッド将軍役で知りました。「LEON」のゲーリー・オールドマンしかり、「バッドマン」のヒース・レジャーしかり、悪役がカッコいい映画は面白いという持論があるのですが、「マン・オブ・スティール」のゾッド将軍は思わずひれ伏したくなるくらいかっこよかったです。主役のスーパーマンになんて目が行かないくらい迫力と存在感と圧倒的な強さと悪さがあり、久々にいい悪役に出会ったと感動しました。演じたマイケル・シャノンは、それまで名前も知らない人だと思っていたのですが、「パール・ハーバー」や「8 Mile」や「バッドボーイズ2バッド」など数々の有名作品に出演していました。それまで目立たない存在だったのか、私が気にしてなかっただけなのか(多分後者です)、こんな凄い俳優を見過ごしていたとは不覚でした。近年のシャノンの悪役っぷりでいうと「THE ICEMAN」もかなりのオススメ作品です。妻と娘と共に温かい家庭を築いていながら、20年間で100人以上を殺したという実在の殺し屋を演じています。画面の中からでもぞっとするような冷たい目が印象的でした。とても面白いので是非ご覧になってみて下さい!