バイク便について

昔、メッセンジャーという映画を見て、自転車乗りに憧れていました。バイク便よりも早い自転車カッコいい!と思っていたのですが、最近になって原付免許を取ったこともあり、やっぱりバイク便もかっこいいじゃん!と思うようになりました。バイク便って本当に便利なんですよ。都内の物凄く渋滞している道も、バイクならスイスイ通り抜けられますし、今日頼んだら今日中に届けてくれるのもとっても助かります。バイク便は何でも送れるというわけではありませんが、今日中に出さなければいけない原稿を出版社に送ったりとか、旦那さんが忘れた大事な書類を会社に届けて貰ったりとか、色々な使い方が出来るんです。今回はそんなバイク便の仕組みや、メッセンジャーとの違いなどをまとめました。

バイク便とは

バイク便は、大きな都市の中での小規模運送事業の一つで、書類や小型の荷物をオートバイを使って運ぶもののことを言います。日本では貨物自動車運送事業者法が適用されます。バイク便は発送から数時間以内などの緊急の配達が求められる場合に用いられ、日本では特に渋滞が多い東京23区や大阪市などの大都市部で需要が多いです。宅配便の運賃に比べて割高ではあるものの、宅配便が最短でも翌日の配送ということが多いため、特に急いで送らなければならない企業間の連絡文書や小型貨物の輸送に利用されています。広告関係や出版関係では原稿(電子原稿の記録メディアを含む)や写真のフィルムなどの輸送でも頻繁に利用されます。近年では文書の電子化やブロードバンドが普及しているが、電子化できない物品を迅速に輸送する手段の一つとして現在も需要はあります。インターネットが普及した事から、インターネットを利用して発注できる業者も増えており、ますます便利になりました。

バイク便って高いの?

バイク便の料金は、差出元と宛先の直線距離で決まることが多いです。業者にもよりますが1㎞で大体1000円~1500円位、5㎞だと2500円~3000円くらいというのが相場です。平日・休日の違いや、時間帯によっても変わってきますし、雪が積もっているなど悪天候の場合などには割増になることもあるので、事前に聞いてみるといいでしょう。大きさ・重さが制限内であれば料金は一定で、荷物の個数は関係ありません。通常のバイク便は、一台のバイクにつき一案件の配達になりますが、より安価なものとして複数の荷物をまとめて送ることでコストを下げた「混載便」もあります。混載便の場合は宛先まで直通ではなくなるため、多少時間がかかりますが、通常のバイク便よりも安価なので人気です。また、集荷の際に時間がかかると時間ロスということで追加料金を取られることがあります。10分または15分ごとに500円程度取られることがあるので、集荷に手間取らないよう事前に荷物を準備しておくことをお勧めします。

この荷物、送れる?

バイク便はオートバイの後部座席などに取り付けた荷箱に荷物を入れて輸送します。そのため、大きさや重さが制限されています。大手バイク便業者の「ソクハイ」の場合は、大きさは49㎝×38㎝×58㎝以内、重さは20㎞以内の荷物となっています。この制限は業者によって違うので、大き目のものを配送してもらう予定の場合は事前に確認することをお勧めします。また、重要な書類の配送に使われることも多いバイク便ですが、それが「信書」の場合は注意が必要です。信書とは「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」の事で、つまり契約書や請求書、結婚式の招待状なども信書にあたります。信書は総理大臣の信書便事業の許可、信書便約款の認可、信書便管理規程の認可を受けなければなりません。バイク便会社で信書配達の許可を得ている業者はごくわずかですので、こちらも事前に確認しておくといいでしょう。

バイク便の使い方

バイク便はほとんどの業者で事前登録などの必要がなく、今すぐ配達してもらいたいというときでもすぐに対応してもらえます。まず業者に電話し、自分の連絡先や住所、届け先の住所、荷物の中身や大きさなどを伝えます。しばらく待つとバイク便のライダーが集荷に来てくれるので、そこで荷物を渡せばあとは送り先へと急いでくれます。会計は集荷の際に現金で支払う方法が一番多いですが、中にはクレジットに対応してくれる業者もあるので集荷依頼の際に聞いてみるといいでしょう。一度利用すれば住所や名前は業者の方で登録してくれるので、2回目からは電話番号のみを伝えれば利用できるようになります。ここで注意が必要なのが、携帯電話では登録できない業者があるという点です。基本的には登録は固定電話のみなので気をつけましょう。万が一運送中に荷物が破損したり紛失した場合には補償金が支払われます。しかし、この金額は業者によって大きく違うので、重要な書類や高額なものを送る場合には、より安全なセキュリティ便を利用することをお勧めします。

オプションを利用しよう

バイク便では宅配便と同じように様々なオプションサービスがあります。代表的な例としては配達終了報告のサービスです。急ぎで届けてほしい書類の場合などは、届いたか届かないかとやきもきしてしまいますよね。そんなことにならないように集配に来てくれたバイク便の方に、届いたら連絡をくれるように言っておきましょう。多くの業者でこのサービスは無料で行われています。大抵は配達し終わった時点で電話で連絡をくれますが、中にはFAXでの対応をしてくれる業者もあるのでお好みに応じて使い分けてください。また、宅配便と同じように時間指定も多くの業者で行うことが出来ます。夜中に集荷してもらい、翌朝10時に先方に届けるというようなこともできるので便利です。さらに便利なのが「立ち寄り」というサービスです。このサービスは同じ方向の宛先に複数の荷物を運んでくれるというサービスです。立ち寄りで届けた荷物は普通のバイク便よりも大変お得なので、1つずつ配達する場合に比べて費用を大幅に抑えることができます。また、特に大事な書類や貴重品を配送する場合には「セキュリティ便」というサービスもあります。暗証番号を使ってのロック機能や、GPSを使っての荷物追跡など、業者によって様々なシステムを使い、情報漏洩のリスクを抑えています。ただ、セキュリティ便の場合は普通のバイク便よりもサイズ制限が厳しいことが多いです。

目的にあった配達サービス

バイク便を賢く利用するには、目的にあった配達サービスを選ぶことが大切です。緊急の場合には通常のバイク便、つまり「特急便」を使うのがいいですし、多少時間に余裕があるという場合には混載便がお得です。また、宛先までの距離が近い場合には自転車便もお勧めです。業者によって料金やサービスも様々なので、どれくらいの時間でどの程度の荷物を届けたいのかを電話で伝えれば、オペレーターが最適な便を選んでくれると思います。また、インターネットなどでも業者のサービス内容が見られるので検索してみてください。業者によってはネットから集荷を頼むこともできるため、より手軽にバイク便を使えます。また、頻繁にバイク便を利用することがある場合は、定期契約を結ぶのも一つの手です。

こんな便利な使い方も!

バイク便業者の中には、買い物を代行して宅配してくれるサービスを行っているところも少なくありません。このサービスはライダーが一時的に料金を立て替えて商品を購入し、指定の場所に届けてくれるというものです。例えば、乳幼児を抱えてどうしても家から離れられない主婦の方が、夕食の食材を買ってきてもらったり、友人へのプレゼントを買い忘れたときなどに、待ち合わせ場所に買ってきてもらったりといった使い方ができます。ただ、立て替えて金額は1万円程度となっており、高価なものを指定すると拒否されることもあるので注意が必要です。こういったサービスは、大手の業者よりも小規模な業者の方が融通が利くことが多いので、困ったときに相談してみてください。

バイク便のメリット・デメリット

車体の小さなオートバイの利点を活かして、四輪車では通行が困難な狭い道路でも通行でき、渋滞している区間でも車の間をすり抜けて走行できることから、総合的に四輪車より早く輸送できるというのが最大のメリットです。また、高速道路を利用して配送する場合は料金が四輪車よりも安価に済む点もメリットと言えます。一方で、後部座席の上などに取り付けた荷箱に荷物を入れて輸送するため、荷物の大きさや重量に制限がある点がデメリットです。しかしバイク便業者によっては、オートバイで運べないような大きさの荷物にも対応するため、軽四輪を使った運送も事業展開している場合もあります。また、概ね200㎞以上の長距離輸送の場合は道路交通よりも新幹線や飛行機などの交通手段の方が短時間で安全に配送できることが多いため、これらの交通手段に配達員が乗客として乗り、手荷物として運ぶ方法を組み合わせた「ハンドキャリー便」を取り扱っている業者もあります。また、業者によっても多少の差がありますが、バイク便の営業時間は年中無休で24時間営業のところが多く、今すぐに配送したいという時に大変助かります。

色々なバイク便

プレスライダー

プレスライダーとは、報道機関の依頼を受けて報道のための物資をオートバイを利用して輸送するというもので、いわば報道機関専門のバイク便です。運ぶものは主に、新聞社やテレビ局などに依頼された原稿や写真フィルム、ビデオテープなどを輸送します。情報の大半が電子的に送受信できるようになるに従い、物理的に現物を輸送しなければならないものが激減しているため、現在は業態に大きな変化が生じています。以前は、報道目的のテキストや画像、動画などは、原稿やフィルム、ビデオテープなどの現物を輸送するしか手段がありませんでした。その輸送手段としてオートバイが登場し、ヘリコプターなどと比べて手軽で、自動車や鉄道と比べて速く配達できる手段として活用されるようになりました。プレスライダーは、バイク便とは違い荷箱を搭載していないことが多く、報道機関から直接雇われているため、フロント社旗を取り付けることが多くありました。現在ではあまり社旗を付けているプレスライダーは見かけませんが、一昔前まではそういったライダーが多く活躍していました。事件が起こった際に記者やカメラマンと行動し、報道素材を持ち帰ってニュースに間に合わせたり、時の人が乗る車を追跡する「追っかけ」という仕事も担当していました。現在はオンラインによる送稿が可能になったことや、ファックス、インターネット、マイクロウェーブ中継などの技術革新により、現物を輸送する必要性は減退傾向にあります。

新超特急郵便

新超特急郵便は、郵便の特殊取扱の一つで、2003年3月まで提供されていたサービスです。札幌市内、東京都区内、名古屋市内、大阪市及び大阪市に隣接する11市内、福岡市内で取り扱っており、電話で集荷申込みを受け付け、バイクを使って集荷し、3時間以内に配達を行うサービスで、民間のバイク便に相当するものでした。利用には事前の届け出が必要であること、民間他社が提供するサービスより利便性に劣ることから利用は低迷し、2001年度の赤字額が3億8100万円に達しました。収支改善が望めないことから、2003年3月限りで廃止されています。